国際機関で働く国際公務員とは?【待遇や魅力を紹介】

将来、国連などの国際機関として働きたいと考えているあなたに。

 

このブログでは、日本の大学を卒業して日本の企業で数年働いたあと、国際公務員に転職することのできたグリット(@Globallifetips1)が、国際キャリアや家庭と仕事のバランス、海外生活などについて書いています。

この記事では、わたしが働く国際公務員という仕事についてご紹介していきます。

グリット
それでは早速ご紹介していきます!

国際機関とは

国際機関は、英語ではInternational Organizationと呼ばれ、国家間の取り決めに基づいて複数の国家を単位に構成されている組織のことです。

日本でもよく聞くのは、UNESCO(ユネスコ)やUNICEF(ユニセフ)などではないでしょうか?

小さなものも含めると、国際機関は全世界に1500以上あるようで、大きくは下記の4つに分類されます。

◆国際連合(UN)

◆国連総会により設立された国連の下部機関

国連開発計画(UNDP)、国連環境計画(UNEP)、国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)、国連人口基金(UNFPA)、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連大学(UNU)、国連児童基金(UNICEF)、国連女性機関(UN Women)、世界食糧計画(WFP)など

◆専門機関

国際労働機関(ILO)、国連食糧農業機関(FAO)、国連教育科学文化機関(UNESCO)、国連工業開発機関(UNIDO)、世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国際海事機関(IMO)、国際電気通信連合(ITU)、万国郵便連合(UPU)、世界気象機関(WMO)、世界知的所有権機関(WIPO)、国際農業開発基金(IFAD)など

◆その他の国際機関

国際原子力機関(IAEA)、世界貿易機関(WTO)、経済協力開発機構(OECD)など

(出典)外務省 国際機関人事センター

 

他にも、赤十字国際委員会や国際赤十字など、民間組織でありながら、「国際機構」として国家に保証されて働いている人も、広義には国際公務員と呼びます。

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国際公務員とは

国際公務員の位置付け

国連憲章第100条1項に、次のように書かれています。

事務総長及び職員は、その任務の遂行に当って、いかなる政府からも又はこの機構外のいかなる他の当局からも指示を求め、又は受けてはならない。事務総長及び職員は、この機構に対してのみ責任を負う国際的職員としての地位を損ずる虞のあるいかなる行動も慎まなければならない。

(出典)国際連合広報センター

日本の公務員というと、国や都道府県、自治体など、広くは国益のために働くことが目的とされているかと思います。

一方で、国際公務員とは、国益は考えてはならず、国際益のために働くことをモットーにしていると言えます。

 

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国際公務員の待遇

国際公務員の待遇は、同101条3項に書かれている「職員の雇用及び勤務条件の決定に当って最も考慮すべきことは、最高水準の能率、能力及び誠実を確保しなければならないことである。」という原則に基づき、高待遇になるように設定されています。

国連で国際公務員として働く場合の給与については、「外務省 国際機関人事センター」に詳しく載っています。

他にも、実際に働かれており、年収を公開されている方の記事をご紹介します。

1つ目が、Ippei Tsurugaさんの「国連職員の給料(30代前半独身の場合)」という記事です。

月収は約75万円とのことですが、海外生活でかかる支出や有期限雇用であることなどにも触れられており、とてもわかりやすいです。

 

2つ目が、Shota’s blogさんの「国連職員の給料 管理職・専門職・上級職編」という記事です。

他にも、一般職の場合やフィールド職の場合などが、網羅的に書かれています。

 

国連と異なる基準になっている世界銀行の給与基準については、このブログの「国際公務員の給与事情【世界銀行ではいくらもらえるのか?】」や、「国際機関(世界銀行)でコンサルタント採用されるのはどんな人?」という記事にもまとめています。

 

少ない日本人職員と国際公務員として働く魅力

2019年の日本の国連分担金比率は8.5%程度です。

2018年まではアメリカについで2番目でしたが、2019年には中国に抜かれて3番目となっています。

 

一方で、国連で国際公務員として働いている人数は2019年時点で1071人、25番目となっています。

お金は出しているのに、実際に働いている人が少ないというのは、残念なことです。

上記に書いた通り「国際益」が最優先ですが、やはりどの国の人が活躍して国際社会に貢献しているのかということは、延いてはその国のイメージ向上につながり、国益にも間接的につながってくるからです。

 

分担金と職員の比率に差があることを日本政府も危惧して、日本人職員が多く活躍できるように力を入れています。

このブログでも、興味を持つ人が増えれば!と思っています。

 

実際に働くなかで感じた、国際公務員として働く魅力を3つまとめます。

世界を舞台として働けること

まず、世界を舞台で働けることは大きな魅力です。

この舞台には、物理的な場所と課題の両方を含みます。

日本の企業などでも、商社など海外で働くことはできますが、グローバルな課題に対して働けるかというと、限定的だと思います。

一方、国際公務員として働く場合は、平和構築や貧困問題、気候変動や社会開発など、グローバルな課題に対して働くことができるのが大きな魅力です。

途上国で大きな裁量をもって働けること

国際公務員として働く場合、仕事相手は国の政府です。

若手のうちから、一つの国に大きな影響を与えるプロジェクトに関わり、現地政府の高官・職員と共に働くことができるというのは、大きな醍醐味だと思います。

実力主義で生きる力がつく

国際公務員の多くは、有期雇用で年功序列ということはありません。

自分に投資していかないと、キャリアを築いていくkとはできませんので、必然的に自分の専門性を高めていくことができます。

 

世界の課題に対して働きたいなら国際公務員は1つの選択肢

以上、この記事では、国際機関と国際公務員についてご紹介しました。

世界の課題に対して働く場合には、他にもJICA(国際協力機構)やNGO、開発コンサルタントなど多くの選択肢があります。

その中でも、国際公務員は、多くの国からくる職員たちとともに働けることが大きな魅力です。

興味がある人は、ぜひ応募を考えてみてはいかがでしょうか。

国連について詳しく知りたい方は、下記の書類などを読んでみるのをおすすめします。

記事はいかがでしたか?

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