TOEFLのテストは、文句をつけられないように、かなり巧みに作られています。
テストの時には焦っていて、ついひっかけに引っかかってしまうことも多くあるでしょう。
理解してるのに間違える?TOEFL リーディングの不正解パターン【Reading】
前提:ミスから学ぶことで自分の不正解パターンを見つける
TOEFLの問題で間違えるパターンというものは様々なタイプがあります。
みんなが同じように引っかかる選択肢もあれば、人によって引っかかり易い選択肢というものもあります。
この記事ではよくある不正解パターンを紹介していきますが、これが必ずしもあなたにとっての不正解パターンのすべてとは思わないようにしてください。
勉強でもスポーツでもそうですが、大事なことはミスから学ぶことです。
この問題どうして間違えたのかな?
というように考えることは、時間がかかりますが、確実に点数が上がるのは、このようにミスから学んでいる人です。
他人のミスから学ぶことで、学びのスピードをあげる
では、なぜこの記事ではよくある不正解パターンを紹介していくのでしょうか?
それは、わたしが気づいたり、これまで調べて見つけてきた不正解パターンを紹介することで、いま勉強している人が自分のミスからは気づかなかったひっかけに気づくことができると思うからです。
気づくとどうなるでしょうか?
自分が間違える前から、より注意深く問題を読み、本番でのミスを減らすことにつながります。
必勝の法則は消去法:正解ではなく間違っている答えを見つける
これまで、ミスから学ぶということをお伝えしてきました。
読んでいる方のいったいどれくらいが、正解した答えの他の答えを確認しているでしょうか?
正解の答えが選べたんだから良いんじゃないか?と思うかもしれませんが、それではもったいないです。
なぜなら、それ以外の3つの答えが、なんで不正解だったのかをはっきりとさせることが、ミスを減らすことに繋がるからです。
本番のテストでも、もっとも確実に正解が保証されるのは、1つが正解と断定できる時よりも、4つの全ての選択肢のうち、3つが間違っていると理由を持って言えるときです。
正解を見つけたと思って、実はその答えの中のひっかけを見落とすことになりかねないからです。
TOEFL リーディング(Reading)でよくある不正解パターン9選
ここまで、間違えパターンに関する考え方をお伝えしてきました。
お伝えした通り、大事なのは、正解以外の答えを間違っていると言えること。
それが言えないということは、ひっかけ問題・ひっかけ解答にだまされる可能性があります。
不正解となる選択肢のパターンをみていきましょう。
不正解パターン①本文中で言われていない解答
それらしいことが書いてあっても、対象となるパラグラフに書かれていない情報が含まれる場合は、不正解です。
注意したいのは、すでにその文章の内容に関して、知識がある場合。
予備知識的に正しくても、本文に書いていなかったら不正解です。
本文に書いてある情報にだけ基づいて、答えるように意識しましょう。
本文に記載されていない情報がある=不正解
不正解パターン②極端な解答
極端な表現が書かれているものは、不正解となる場合がほとんどです。
この極端な表現というのは、次のようなものです。
- never:決してない
- always:いつも〜だ
- impossible:ありえない
- entirely:完全に
- only:〜だけ
never(決してない)とか言うと、少しも可能性がないことになりますが、実際にはこのように可能性が0みたいなことは言いづらいですよね。
TOEFLの解答でも、こういった極端な解答の場合は正解になりにくいです。
極端な解答→不正解の可能性が高い
不正解パターン③形容詞などにより不正解にしている解答
本文と同じような単語を使い、同じような内容を言っていても、形容詞により意味合いを変えてくるタイプの解答があります。
使われる形容詞などは、次のようなものがあります。
- mostly:多くの場合
- necessary:必要に応じて
- nearby:近くに
- severe:深刻に
- steady:安定していて
- few/less/limited/less than:少し・限られて・以下
- much/many/more than:たくさん・以上
- must:必ず
- alone:一人で
- significantly:極端に
パッと見てあってそうな解答が、このような形容詞などにより、不正解になりえるということを、注意しておきましょう。
上のような表現が入っている→不正解の可能性が高い
不正解パターン④間違った動詞を使っている解答
似たように、合っていそうな解答で、動詞が違うことで意味合いが変わり、不正解になる解答があります。
この手の解答は動詞によって変わるので分かりにくいのです。
特に動詞の意味がわからないときは、判断がつきづらいですね。
動詞が間違っている→不正解の可能性が高い。解答の文にある動詞の意味がわからない→不正解の可能性がある
不正解パターン⑤本文と同じ単語を使いすぎている解答
初心者がよくやるミスが、本文と同じ単語がある選択肢を選ぶことです。
これは、TOEFLには向いていません。
なぜなら、正解の解答では、難易度をあげるために、同義語を用いて本文とは違う表現をしていることが多いです。
本文と同じ単語を使いすぎている解答は、注意深く見るようにしましょう。
本文と同じ単語を使いすぎている→不正解の可能性が高い
不正解パターン⑥解答の内容は本文に合っているけど質問の答えではない解答
選択肢の解答に書いていることは正しく、本文にも書いてあっても、不正解になる場合があります。
それは、その解答が質問に対応した内容ではない場合です。
当然と言えば当然なのですが、解答の内容が、質問に対して答えている内容か否かということもチェックしましょう。
質問に答えていない→不正解
不正解パターン⑦細かい情報が変えられてる解答
解答全体としては正しそうに見えて、細かい情報を1つ変えていることで不正解になるようにしている解答もあります。
細かいことで変えられている例としては、時間や場所、順番、人の名前や数量などです。
そして、これらの変えられている後の単語も、本文中にあるので、間違えやすいです。
例えば、
トムさんとボブさんが木星を目指して一緒に宇宙旅行に行き、ボブさんが月で石を見つけたという文が正解だとすると、
トムさんとボブさんが木星を目指して一緒に宇宙旅行に行き、トムさんが月で見つけたという文や、
トムさんとボブさんが月を目指して一緒に宇宙旅行に行き、ボブさんが木星で見つけたという文は間違いですよね。
日本語では簡単にわかっても、英語で読んでいると、こういった細かい情報が頭の中で混じってしまうことはよくありますので、注意しましょう。
細かい情報が変えられていないか→要注意
不正解パターン⑧質問への答え以上に広く答えている解答
選択肢の解答が、質問文で聞いている質問の範囲を超えているものは、TOEFLでは間違えとして扱われます。
例えば質問の答えはざっくりとは含まれていても、それ以外にもにパラグラフ全体で書いてある内容を要約したような解答は不正解です。
質問への答えが大まかすぎる解答→不正解
不正解パターン⑧質問への答えが不十分な解答
大まかすぎるのも不正解ですが、逆に細かすぎて不正解になる解答もあります。
例えば、質問への答えが書かれているけれど、解答に必要な情報の半分程度しか答えられていないような、解答は、質問への答えが不十分なため不正解になります。
質問への答えが不十分な解答→不正解
まとめ:TOEFL リーディングの不正解パターンは徹底対策しよう【Reading】
以上、この記事では、TOEFLリーディングで不正解となる解答のパターンを9種類紹介しました。
もしかすると、あなたが問題を解いている中で、このパターンにない不正解パターンが見つかったり、あなたが特に間違えやすい不正解パターンが見つかるかもしれません。
そうしたらもうけものですね!
自分のミスしやすい問題や、解答の選択肢のパターンを理解し、本番ではそういった問題・解答にはより注意深く取り組むことで、不用意なミスを最小限にできると思います。
この記事がTOEFLを勉強している人の助けになれば幸いです!
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