設計製図試験を受ける予定のあなたに。
ということをまずは確認した上で、わたしが考えるおすすめの道具についてご紹介します。
1級建築士設計製図試験を受ける心構え
学科試験ではどんな勉強法でも過去問に基づく対策が基本になるということは共通の認識だと思います。
では、設計製図試験における基本とはなんだと思いますか?
道具・・・ではなく、
早く綺麗に書けるようにすること・・・でもなく、
指定された条件を満たすだけでは、いくら早く綺麗に書いても受かりません。
逆に、多少汚くても、違和感のない設計をすることができれば、受かることができます。
そのために、効果的に使える道具をご紹介したいと思います。
わたしは、海外で働きながら一級建築士の学科・製図ともに合格することができました。
海外や日本、移動しながら勉強するために重要だと考えたことは、できる限り荷物の量が少なく、かつ丈夫で軽いということです。
また、わたしはおっちょこちょいな性格なため、消したり書いたりが早くできることも重視しました。
自分の生活スタイルや性格にあった道具を選ぶってことも大事そうだね!
あなたの生活や性格ではどうでしょうか?
この記事では、わたしが色々と試した中で、わたしにとって最適な一級建築士設計製図グッズをご紹介しています。
必ずしもすべて真似れば良いということではないでしょう。
一方、こだわりを持って道具を探してきたので、いくつかはあなたに取っても役に立つ神器になると思います。
逆にこだわっている暇なんてないわ!って人は、まとめ売りしているものもあります。
まとめ売りってあまり質が良くないのでは?と思うので、わたしだったら買わないと思いますが。。。
一級建築士設計製図試験の必須アイテム
まずは、設計製図学校でも販売されるような必要最低限の必須アイテムを確認しましょう。
製図版(平行定規)
まず確実に必要なのが製図板(平行定規)ですね。
わたしは、「コクヨ トレイザー 平行定規 マグネット製図板 A2」にしました。
選んだ理由は、昨年に受けていた先輩のものを実際に触らせていただき、作りがとてもしっかりしていると思ったからです。
軽いのも大事ですが、途中で壊れたりしないような丈夫な作りのものにしたいなら、これが良いと思います。
シャープペンシル 0.3 0.5 0.7
製図用にシャープペンを選ぶときに重要なのは、「重さのある」シャープペンを選ぶことです。
普段文字を書くときは、軽い方が手首を動かして書きやすいでしょうが、あまり力を入れずに自然な重さで線が引きやすいシャープペンを選ぶべきです。
その中でも、わたしが良いと思ったのが「ぺんてる シャープペン グラフギア1000」です。
0.3, 0.4, 0.5, 0.7, 0.9mmがありますが、わたしが使っていたのは、0.3, 0.5, 0.7の3種類です。
0.3 が家具など細かいものを書く用
0.5が見えがかりの線や文字
0.7が構造の線用 という使い分けです
替え芯
替え芯は、当然ですが折れにくいものを買うべきでしょう。
基本的に、濃さは2B一択です。
薄くは書けますが、濃くはかけないからです。
同じような図面の場合は、濃淡がしっかりしている図面の方が評価が高いというのは、よく聞く話です。
替え芯はHi-Uniのものが値段が高い分、質も高くて折れにくいと評判です。
消しゴム
消しゴムは最初は普通の白色のものを使っていたのですが、途中でこの黒い消しゴムを使い始めてからは、これ一択です。
図面を汚さずにするには、消しゴムを出来る限り使わないことがまずは第一です。
もし間違えてしまった場合は、消す必要がありますが、消した後に製図用ブラシ(後ほど紹介)でしっかりと消しかすを払う必要があります。
さもないと、手に消しゴムがついて、他の部分が薄くなってしまったりします。
この、「消しかすを払う」という作業をする際に、黒い消しゴムだと、消しかすも黒くて見やすいです。
最終的に汚れた図面を避けるためには、この黒消しゴムも必須アイテムでしょう。
スティック消しゴム
小さな間違えを消す場合には、字消し版よりもスティック型の消しゴムが便利です。
わたしは、「トンボ鉛筆 消しゴム MONO モノゼロ 角型」を愛用しました。
製図用ブラシ
先ほどご説明した通り、消しゴムで消した後は、製図用ブラシで払うようにしましょう。
大小様々ありますが、わたしは小回りの聞く小さいサイズの「ウチダ 製図用ブラシ 小」にしました。
バンコ 三角定規45°テンプレートプラス
平行定規だけでは、縦の線が書けないので、何かしらの三角定規を買う必要があります。
また、円や四角などを書くのに、テンプレートも必要です。
その両方の機能を1つにしたのが「バンコ 三角定規45°テンプレートプラス」です。
これがあるだけで製図速度がかなりあがります!
ドラフティングテープ
建築学生愛用のいわゆるドラテですよね。笑
製図する紙を止めるのに必須なので買っておきましょう!
一級建築士設計製図試験の便利グッズ
確実に必須なアイテム以外にも、より効率的に作図やエスキスをするために、買ったものたちをご紹介します!
立つ筆バゴ
ペンが多くあるのを使いやすくするために、立つタイプの筆箱がオススメです。
写真のように、使うときには半分折ることができるので、必要なペンをすぐに出すことができます。
ノック式蛍光マーカー
蛍光マーカーは、消せるタイプのものと、ノック式のものを両方試しました。
結果、製図試験では蛍光マーカーを消すことはない!という結論になりました。
蛍光マーカーを使う場面は、課題文の重要箇所に線引きと、エスキスです。
素早く色を変えられるように、ノック式の蛍光マーカーがおすすめです。
消えるペン
一方で、消えるペンは使いました。
どこで使ったかというと、「エスキス」です。
製図試験の本番用紙には、シャープペンや鉛筆でしか書くことは許されていません。
しかし、エスキスは自由です。
消しかすの出ない「消えるペン」を使った方が良いのは明確ですね。
3色ボールペンの消えるペンバージョンをわたしは愛用しました。
替え芯も忘れずに!
大きい三角定規
最後にわたしがおすすめしたいのが、大きな三角定規「ドラパス 三角定規 目盛なし 3mm厚 60cm」です。
これを使うのは、毎回1度だけ、基準線を引くときです。
バンコの三角定規は素晴らしいのですが、小回りが効くタイプなので、一気に垂直線を引くことができないという弱点があります。
毎回最初に基準線を引く際に、1度でひけるか2度に分けるかで、スピードと正確さが変わってきます。
一級建築士設計製図試験でいらない道具
ここからは、買ったこともあるけど、本番までに結局使わなくなったものを紹介します。
周りの人が買っているからといって、全て買っていてはただの無駄です。
わたしも無駄に買ってしまったものが多くありますので、参考にしてみてください。
字消し版
スティック消しゴムがあれば必要なかったです。
テンプレート
バンコの三角定規についているテンプレートで十分です。
ただ、万が一バンコの三角定規が使用禁止になる可能性もあるため、念の為1つ持っておいても良いでしょう。
テンプレートスタンド
そんなにたくさんテンプレート持ってるの?
みたいな人もいますが、邪魔なだけです。
そもそも、テンプレートをたくさん持たなければ、テンプレートスタンドも必要ないです。
三角スケール
基本的に1/200だけなので、慣れてしまえば三角スケールがなくても暗算できます。
わたしは、黒い三角スケールがカッコ良いと思ったのと、小型で邪魔にはならないと思い、こちらのものを買いました。
本番では使いませんでした(笑)
コンパス
円を書かされることがありますが、フリーハンドでOKです。
それ以外には使い道がないのと、円を書くのに時間がかかるので、買わなくて良いです。
勾配定規
勾配屋根の問題を出されたときにないと困るぞ!と言われ、買わされていますが、基本必要ありません。
方眼紙になっているので、それを使って勾配屋根も書けます。
例えば、10cm横に行ってから2cm上に行くところに向けて斜めに線を引けば、1:5の勾配屋根を書くことができますよね。
これを買うなら、確実にバンコの定規と大きな三角定規を買う方が得策です。
滑り止め
滑り止めは、本番のテストで没収されている人がいたので、持ってこない方が良いでしょう。
養生テープ
養生テープも同様です。
あまり大掛かりなことをしていると、注意されます。
【おすすめの道具】1級建築士設計製図試験の準備の始め方
以上、この記事では設計製図試験のおすすめの道具をご紹介しました。
わたしは、海外で働きながら試験を受けたので、大手の資格学校に行くことなく、2年目で合格できています。
1年目はほぼ完全に独学だったので、惜しくもB評価で落ちてしまいましたが、2年目は添削をしてもらうサービスを有効活用しながら、直接は誰にもみてもらわず、ほぼ独学で合格できました。
こちらの記事でまとめていますので、よかったら読んでみてください。
一級建築士の学科試験に、海外で仕事をしながら一発で受かったわたしは、2次試験である設計製図試験も独学でなんとかなると思っていました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://www.global-lif[…]