国際協力の専門家として海外で仕事する:開発コンサルタントとは?

さるまる
将来、海外で国際協力に携わる仕事をしたい!
やっぱり国際協力の仕事といえばJICA?
このように考えているあなたに。
国際協力に関する仕事は、JICA(国際協力機構)以外にも多くあります。
今回ご紹介する開発コンサルタントとは、一言で言うと「途上国の現場で活躍する国際協力の専門家」です。
ボランティアである青年海外協力隊のような業務を、より大きなスケールで「仕事」として、企業に所属し、お金をもらいながら実践する専門家、とも言い換えられます。
▼JICAの求人サイトであるPARTNERでは、下記の図を使って紹介されています。
(出典:PARTNER
この記事では、実際に新卒で開発コンサルタントとして働いた経験のあるわたしが、開発コンサルタントについてより詳しく解説していきます。
開発コンサルタントになりたいという方は、次の記事も参考にしてみてください。
(随時公開予定)
  • 新卒で開発コンサルタントになるには?採用基準や仕事内容
  • 青年海外協力隊経験者の就職先?開発コンサルタントに転職するのはどんな人?
  • 開発コンサルタントに必要な英語力【TOEICだけでは不十分】
  • 開発コンサルタントの給与事情は会社によってかなり違う
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開発コンサルタントの事業領域は広い

開発コンサルタントとは、国際協力・国際開発に関する全ての仕事を行うコンサルタントですので、その領域はとても広いです。

つまり別の言い方をすると、「様々なバックグラウンドを持った人が活躍できる仕事」とも言えます。

開発コンサルタントは、JICA以外の国際機関や省庁のプロジェクトも受注しますが、JICAが主な発注先です。

そのため、今回の事業領域の紹介では、JICAの事業部と同じ分け方で紹介します。

社会基盤・平和構築

1つ目社会基盤・平和構築の分野です。

わかりやすく言うと、インフラやICT、紛争後の支援などがこの分野です。

どちらかと言うと、理系の土木分野やIT分野の人が活躍しやすい分野と言えます。

例えば「インドに新幹線を作る支援をする」といったときに、その調査分析をするのは、運輸交通の分野です。

グリット
わたしのバックグラウンドは建築なので、この分野で関わることが多かったです。

一方、平和構築やジェンダーに関しては、文系の方が強みがあります。

  • 都市開発・地域開発
  • 復興支援
  • 運輸交通
  • 情報通信技術
  • ジェンダー平等推進
  • 平和構築
  • 貧困削減など

産業開発・公共政策

2つ目が産業開発・公共政策です。

1つ目とは対照的に、法律や経済、ガバナンスなどの分野の人が活躍しやすいでしょう。

  • 貿易/投資促進
  • 産業基盤制度
  • 観光開発
  • 中小企業育成
  • 産業技術
  • 電力・エネルギー
  • 法整備・選挙支援・統計
  • 警察・消防
  • 公共財政管理・金融政策など

人間開発

続いてが人間開発です。

こちらは、省庁でいうと文部科学省や厚生労働省のようなイメージです。

教育や保険、社会科学に背景がある方が活躍しやすい分野だと言えます。

  • 教育・職業訓練
  • 社会福祉
  • 保健医療など

地球環境

4つ目が地球環境の分野です。

この分野も、環境や防災といった理系が強い分野です。

  • 森林・自然環境
  • 環境管理(大気汚染、水質汚濁、廃棄物管理)
  • 水資源開発
  • 防災・気候変動対策など

農村開発

最後が農村開発です。

アフリカでよく課題としてあげられる干ばつなどは、この分野が対応しています。

理系・文系両方が活躍できる分野です。

  • 村落開発
  • 農業開発
  • 水産開発など

開発コンサルタントはハード系・ソフト系・総合系に分けられる

上述の通り、開発コンサルタントは文系・理系、両方ともが活躍する業種です。

理系は主にハード系(インフラ・都市開発など)、文系は主にソフト系(公共政策や人間開発)と言われ、それぞれに特化した会社と、両方のプロジェクトを受注している総合系の3種類があります。

ハード系

インフラ開発が主なハード系には、以下のような企業があります。

全くソフト分野をやっていない、ということはないのですが、主な分野がハード分野の企業をここで挙げています。

ソフト系

社会開発が主なソフト系には、以下のような企業があります。

コーエイリサート&コンサルティングは、総合系の日本工営の海外ソフト分野担当の企業です。

総合系

最後に、総合系が上記の両方の分野を行なっている企業です。

グリット
わたしが所属していたのも、この「総合系」です。
(身バレ防止のため、下のリストからはのぞいています。)
総合系は規模が大きいことが多く、ハード系・ソフト系よりも活発に新卒の募集をしていることが特徴的です。
開発コンサルタントの企業一覧については、ECFAのページを参考にしてみてください。
グリット
わたしは新卒の時に、ECFAの企業のホームページを全てみて、新卒採用しているところを片っ端から調べました。

プロジェクトベースでの仕事が基本となる

さるまる
いろんな業界があることは分かったけど、具体的にはどうやって仕事しているの?
グリット
プロジェクトに応じて個人から少人数のチーム、現地スタッフを含めた大人数のチームまで色々な携帯があるよ。
この画像は、JICAのホームページの公示情報から拝借しました。
コンサルタント等契約となっているうち、業務実施契約がチームとしての仕事の受注、下の(単独型)が個人での仕事の受注です。
他の省庁や国際機関の受注形式では若干異なる点もありますが、ここではJICAを例にご紹介します。

個人での仕事

個人の仕事は、メインのプロジェクトを行う前の事前調査や事後の評価を行う場合が主です。

JICAの職員とともに現場に行き、現地政府や関係者と話しをして、調査結果をまとめることが主な仕事です。

チームでの仕事

一方で、チームの仕事は、メインのプロジェクトをコンサルタントチームとして受注します。

このチームとは、一つの企業の社員に限らず、JV(Joing Venture)を組んで仕事をすることも多いです。

 

グリット
わたしはまだ若手だったので、このチームでの仕事に入っていました。
さるまる
チームはどんな人がいるの?
グリット
年齢はバラバラだけど、専門職だから経験のある人が多いかな。
1つのプロジェクトをするのに必要な専門家のチームって感じだよ!
さるまる
専門家のチームってもう少し分かりやすくいうと?
グリット
例えば、新幹線の設計調査なら、車両の専門家、電気の専門家、需要予測の専門家…って感じだよ!
プロジェクトごとに、複数の会社の専門家がチームとして一丸となって業務をすることが多いのが開発コンサルタントの働き方の面白いところです。

年間の海外出張は約6ヶ月

開発コンサルタントは、当然途上国の現地で仕事をして、成果を出すことが求められます。

そのため、年間の海外出張は約6ヶ月に及びます。

出張の長さは正確には、人や企業によって異なります。

同時に、出張の仕方も分野や企業によって異なります。

ここでは、例として2つのパターンをご紹介します。

1回の出張が長いパターン

1つ目が、1回に2−3ヶ月、長いと半年行くような長い出張のパターンです。

日本に家族がいる人にとっては、なかなか厳しいタイプの出張ですよね。

このような長期出張は、インフラのプロジェクトで現場監督を長くする必要がある場合などに生じます。

また、2つ以上のプロジェクトの出張を組み合わせることで、長くいる場合もあります。

短い(2週間程度)の出張を繰り返すパターン

一方で、最短期間は2週間程度です(1週間ということはほとんどありません)。

「2週間から1ヶ月程度出張し、日本で2週間から1ヶ月ほど過ごす」ということを繰り返すことで、年間の半年近くを海外で過ごすことになります。

グリット
個人的に、このタイプの出張は、途上国の食事にお腹が慣れてきたと思った頃に帰国し、また行くとお腹を壊すところです。笑

まとめ:開発コンサルタントとは企業に属する国際協力の専門家

以上、この記事では、企業に所属して国際協力を仕事として行う「開発コンサルタント」という仕事についてご紹介しました。

将来、海外で仕事をしたい。特に途上国で国際協力の仕事をしたい!と考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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